ダイヤモンドカッター オーガナイザーJOEさんにインタビュー
ウーマンオンリーイベントでとても大盛況のDIAMOND CUTTER(以下ダイヤモンドカッター)のオーガナイザー JOEさんに某所にてインタビューさせて頂きました。
-オーガナイザーになったきっかけはなんですか?
美大時代にゲイの業界に初めて触れて、 それがすべての始まりかなぁー。
その頃DRAG QUEEN(大袈裟なほど派手に女装するゲイのこと/以下DQと略)イベント
のバブルがきて、それをきっかけに自分を着飾ることがすごく楽しくなっちゃって。
イベントに行って素敵なDQのお姉さんに会ったりして良くしてもらって それから
自分もやるようになったんだよね。自分がすごい派手な格好をして、週末DQのイベ
ントに行って目立って踊るっていうことに夢中になったんだ。
何年か続けていくうちにクラブイベントうちでやらないか?って言われて 結局これ
(DC)になったんだよね。
-ダイヤモンドカッターのオーガナイザー以外には何かされているんですか?
DC絡みでビアン雑誌”カーミラ”のグラビア監修や、WEB連載とか、そういう書き物
が少々あるぐらいで、
基本的にメインのお仕事はダイヤモンドカッターだね。
年2回大阪も有るしね。 もう1ヶ月がワンクールになってるから。
月末ぐらいから2ヶ月後のフライヤー撮りだして。
イベント当日が終わったらフライヤーの入稿で、それが終わったらカーミラの撮影が入って。
1ヶ月に1回しかやってないから割と普段暇なのかなって思われる人が多いんだけど。
-オーガナイザーって実際どんな仕事なのか分かりにくい部分って有るじゃないですか。
当日だけじゃなくてフライヤー配ったりとかも全部私がやってるから、 1ヶ月まるまる仕事があるから忙しいんだ。
大阪がある月なんてさらに大変。
-人の管理もすべてですか?
もちろんやってるよ。お客さんにメールとかもするし。スタッフの事前連絡とか
ショーの段取りとか決めたりメルマガの発行もやってるし。
1ヶ月なんだかんだあるね。
要は会社員の人に比べて時間の融通が利きやすいって言うぐらいで。
夜中に仕事してたりするし、その分午後から起きだして来てとか、半分ぐらいは夜型になっちゃってると思う。
でも予想するよりずいぶん仕事が多いから、人よりは絶対働いていると思う。
本当は事務所とか欲しいんだけど、家で仕事ができる環境が有るとついやっちゃうから、ONとOFFの切り替えがなくてずっと働いちゃう感じ。
旅行にでも行かないと休めないんだよね。家が仕事場みたいなもんだからさ。
本当は事務所とか借りれば良いんだろうけど。
家で番号札切ったりとかもしてるしね。

--そうなんですか!?あれって誰が作ってるのかと思ってました!思いっきり綺麗に出来てますよね!
あれアタシが切ってるの。
アタックカードとか何百枚もコピーしなきゃいけないじゃない?
-そう考えるとやること多いですよね。
そうだね。内職から入れると多いよね。それにパレードとか入ると大変!
徹夜とかも多いし。
衣装も手作りだから、一週間前ぐらいには自分の衣装もやらなきゃ行けないし。
でも、もう10年ぐらい前からやってるから衣装はそれなりに手持ちがあるようになってきたんだけどね。
多少リメイクすれば使えるような物がでてきたし。
--ダイヤモンドカッターは何年くらいやってるんですか?
5年だよ。
その前に3年やってたからもうキャリアは10年近いよ。
-長いですね。
長いね。いつの間にか老舗になっちゃってたけど。
ダイヤモンドカッターの前に、
MIXイベントのジェラルミンビッチって言うのをやってて。 青山のマニアック ラブっていうクラブでやってたんだけど。
その当時音好きは絶対「マニアック ラブ」っていうぐらい有名なカリスマ箱だった
んだ。
そこに拾ってもらってやってたのね。
そこではオーガナイザーというよりは、なんかこう一日店長みたいな…。 要は『箱のイベント』だったのよ。『私のイベント』
じゃなくて。
私の企画を箱の名義でやらしてくれてたっていうか、自分にリスクがない状態でやってたのね。
箱のイベントをまかされていて、そこでオーガナイザーのノウハウを知って、叩き込まれたんだ。
すごく得る物も多くて今でこそすごく感謝してるけど、当時はまだ若かったから、3
年やってるともう中間管理職的立場が嫌になって・・・(笑)。
-もういい頃合いだなって思ったんですか?
そのイベントでバビエ(DQのバビ江ノビッチさん)とかが生まれて。 平日のイベン
トだったから、お客さんもオシャレな人が多くて、美容師とか。
ホントにオシャレな音好きな人が集まるパーティーみたいな感じだったからすごく楽
しかったんだけどね。
でもこのときはお客さん入らない事もすごいあったし本当大変だった。
その3年間は結構下積みだったよ。 めちゃめちゃへなちょこオーガナイザーだった
し。怒られてばっかりいた。
続けていくうちに、自分のやりたい事が有っても、 どうしても箱の意向に合わせた
企画をやらなきゃいけないから、 自分が本当にやりたいことができないっていう状
況になっちゃったのね。
最初はウーマンオンリーでやってたのをゲイMIXにされちゃったりとか。
結構そういう事があって、どうしようかなって思ってる頃に「2丁目でウーマンオン
リーのイベントがやりたい」って思いはじめ。
そんなときに3年ってちょうど区切りになる頃じゃん。
その当時ちょうど2丁目のビアンカルチャーが寂しくて、じゃここで一番入るイベン
トをアタシがやろうと思ったのがDCのきっかけ。
-なるほど、そういう経験を経て今があるんですね。
-他のイベントにも行かれたりするんですか?
よく行くよ。 あたしはイベントが好きだからね〜
−大阪も結構長いんですね。
そうだよ。半期に一度だからかなりの大イベント!自分でいうのもなんだけど。 で
も大阪の子はギュウギュウのイベントに慣れてないらしくてね。。
−実際大きい箱になったらどうなるんですかね?
それなりに色々考えてはいるけど、なんかもうちょっと大事にしたいものっていうの
があたしの中であって。 広い箱でやりたいっていうオーガナイザーとしての気持ち
もあるけど、東西でどちらも一番を誇る超ゲイ箱で、 オーナーさんとも仲良いし、
ゲイ業界のホームグラウンドみたいな場所だからこそ、長く続けてられるんだよね。
基本的にあたしはホームグラウンドを持ちたいタイプだから、 新しいところは気分
転換でやってもいいかなって思うぐらいかな
−今までに作った衣装とかってどうしてるんですか?
トランクルーム借りてる。 私服より衣装のほうが多いからね。ありとあらゆるもの
があるよ。 好きなジャンルの衣装はすごいいっぱいあったりするし。 たいがいのも
のは作れちゃう。美大出身だからね。。
−オールナイトのイベントをやるのってやっぱり大変ですか?
そうだね・・・。皆が思ってるより全然大変かな。 でもこの仕事が好きだからこんな長いこと続けてるんだよね。
某カフェにて行われた今回の取材。終始和やかな雰囲気で、たくさんのお話しを聞くことができました。
イベントやJOEさんの普段聞くことのできない裏話などもお話いただいて、とっても楽しくインタビューさせていただきました。
今の素晴らしいイベントがあるのも、オーガナイザーとして様々な苦労を乗り越え、努力してこられた結果なのだと改めて感心しました。
お忙しい中インタビューに答えていただきまして、ありがとうございました! これからのご活躍も期待しております!
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